プロジェクト・マネージャを続ける理由
だいぶ前に、以前一緒に仕事をしたことがある、エンジニアと会社でバッタリあった。
彼が近々、あるプロジェクトに参加することを噂で聞いていたので、
「今度、○○プロジェクトに参加するんだって!」
と聞いてみた。
で、返ってきた返答が...
「そうなんですよ。最悪です。。。また休みなくなりますよ〜。憂鬱です〜」
llllll(- _ -;)llllll ...ショックだった。
(そうなんですよ!今度のプロジェクトは、Linuxベースなので、今勉強してるんですよ。楽しみです!)
そんな、返答を期待していた。
本来、プロジェクトに参加するということは、エンジニアにとって新しい技術に触れたり、自分が勉強してきた技術を実践で試す絶好の機会であるはず。
しかし一方で、周りのプロジェクトを改めて見てみると、連日連夜の残業や休日出勤は当たり前。
終盤になれば、会社や客先への泊り込みやホテル住まい。
こんなのは、プロジェクトでは当たり前に光景のようになっている。
みんな、プロジェクトの現場で苦しんでる...
プロジェクト現場を管理する人間の一人として、とても悲しくなった。
(彼は多分、半年後、自分が言った通り、休日がなくなる状況に陥っているだろう。)
「思考は現実化する」byナポレオン・ヒル。
絶対に残業しない!と宣言して始めても、いつの日か連日連夜の残業状態に陥ってしまうのが、我々SI(システム・インテグレーション)プロジェクトの宿命である。
彼のように最初からあきらめていれば、ほぼ間違いない。
改めて自分の周りのプロジェクトの状況を思い返してみて思った。
(みんなあきらめてる。メンバーもPMも、その上司でさえも。プロジェクトなんて、所詮そんなもんだと...)
これでは、
どんなに、すばらしい技術をもったエンジニアも創造力なんて発揮できない。
クオリティの高い成果物なんて作れるはずがない。
折角、"経験した失敗"から学んで、「次こそうまくやってやろう!」なんてモチベーションも出るはずがない。
その時思った...
- どんな難易度の高いプロジェクトでも、スマートに涼しい顔でやり遂げられるチームがあったら、かっこいいんじゃないか!
- 「タフなプロジェクトなのに、あいつらは余裕あるな。みんなサクサク帰ってるぞ。」周りからそんな風に言われるチームを作ろう!
- メンバーやエンジニアが高いモチベーションでプロジェクトに参加でき、次のプロジェクトが楽しみになるような環境を作ろう!
- だれも、ストレスを感じないプロジェクト運営を実現しよう!
実現したいチームの形が見えてきた。
そのために...
- 僕もメンバーも、もっと学んで、成長しなければいけない。
- チームも組織として、もっと強くなければいけない。
- プロジェクト運営そのものを、日々改善しなければならない。
やらなければならないことがわかってきた。
それが、僕が「プロジェクト・マネージャを続けている理由」であり、「みんなで成し遂げたい目標」です。