中国オフショア開発



今日の午前中、本部の部長およびマネージャと中国のオフショア部門のマネージャが集まり、中国オフショア開発の現状報告と、今後どのように中国オフショア開発を推進するかディスカッションが行なわれました。


その打合せに参加し、改めて感じたことは、(現在の会社や競合他社の状況を鑑みても)SIプロジェクトにおけるオフショア開発は常識となりつつあり、その流れは今後も加速するだろうということ。
あと、中国チームのモチベーションの高さには、いつもながら関心させられました。


僕自信も昨年あたりから、(特に新規案件について)中国オフショアチームとの協業体制を模索してきたのですが、最近の僕個人の考えとしては、一切の開発フェーズ作業(LLD/CD/UT)は、もはや中国オフショアに任せてしまって良いのではないかと考えています。
その結果として日本では、例えば、より顧客に顔を向けた顧客寄りの作業や、新技術の評価やソリューション開発等のR&D的な作業にもっと注力できるのではないかと期待しています。


もちろん、言葉の壁や商文化の違い等、様々なリスクが内在していることは十分承知しています。
それらリスクを上手くコントロールしながら、日本の担当者日本の協力会社中国オフショアチームそれぞれの長所を最大化するために、どういうチーム編成で、それぞれにどういう役割をもたせればよいか、これからいろんな人達の意見も聞きながら、チームデザインしてみたいと思っています。


例えば、中国オフショアチームと円滑に協業するために、日本には、以下のような新たな役割のスタッフが必要になるかもしれません。Just Ideaですが。

  • 開発コーディネータ
    中国オフショアで開発した成果物の品質を一定に保つために、開発標準の策定やインスペクションの仕組みを考え適用する
  • ブリッジSE
    顧客要求や顧客と合意した基本設計を中国オフショアチームに的確に伝え、彼らの質問に的確に答える。

最後に余談ですが...こういった話が出る度、最初からリスクばかりに目がいって、できない理由探しをしていたら、いつまでも、良い変化なんてできない訳で、どうやったらできるかという議論が必要だと考えています。
変化の中には、必ずチャンスが潜んでいると信じています。
新しい事を始めるんだから、最初の何回かは失敗しても仕方がないと思います。
でも、その度に、「くっそ〜失敗か、よし次!もう一回!」と続けていくことで、現状よりももっと良い状態に到達(変化)できると信じています。
中国オフショアチームとの協業体制の構築には、常にそういうマインドで挑もうと思います。