禁煙って実はちょっと面白い!?

今日5月31日は、世界保健機関(WHO)が定める世界禁煙デーらしい。
厚生労働省も、世界禁煙デーに始まる5月31日〜6月6日の1週間を「禁煙週間」と定め、喫煙の健康に及ぼす影響への意識を高め、禁煙の普及啓発を行っているようです。


僕自身も、昨年の夏から禁煙を始めて、気づいたら10ヶ月が経ちました。

以下、当時自分の励みになるようにと、立ち上げた禁煙アプリ「卒煙式」の現時点のデータです。(ステータス:トキは意味わかんないけど。)

ステータス: トキ
卒煙日: 2006年 7月 30日
卒煙からの日数: 0年 10ヶ月 1日 10時間 5分
延びた寿命: 29日と3時間37分
節約できた金額: 122,160円(節税分 77205円)
節煙本数: 7635本 649.02m 世界最高の地上建築物

もともとタバコやめたきっかけは、その当時、喉を痛めたこともあるけど、
喫煙によって絶対に取り戻すことができないものを犠牲にしていることに気づいたことが大きかったです。
それは時間
それまでは、喫煙でお金健康を犠牲にしている意識はあったんだけど、
これらは、その気になれば、取り戻すことができると思ってます。

だけど、時間だけはどう頑張っても無理。
喫煙で要した時間は、2度と取り戻せないです。

最近の傾向として、オフィスの喫煙場所は外や別のフロアに集約されることが多く、
昔の"すぐ、そこの角が喫煙スペース"という状況とは、一変してます。

WHOから今回発信されたメッセージは、”完全な禁煙環境の構築“のようで、
今後、分煙化が徹底されれば更に、喫煙スペースは遠く離れた場所に設置されかねません。

  • 喫煙場所への移動:2分
  • 1本喫煙:5分
  • デスクへの移動:2分

"ちょっと一服"に要する時間を9分と仮定して、会社で1日10本会社で吸うと、それで90分
短絡的かもしれないけど、この会社での1時間30分がたまらなく惜しくなりました。


タバコをやめてみて、今思うことは、「タバコだけは、百害あって一利なし」を確信したこと。
実は、やめる前、貴重な何かを失のでは?という根拠のない漠然とした恐怖がありました。
例えば、「リラックスできるひととき」とか、「何かを達成したあとの一服の旨さ」とか、「Meet your delight!?」とか...
でも、今になってはっきり言えるけど、それは全て錯覚でした。
今だから、断言できます。タバコをやめて失うものなんて何一つないです。


禁煙はつらい!とメディアも含めてみんな言うけど、個人的な意見として、ちょっと大袈裟だと思います。
周りが大袈裟に言うから、みんな、見えない敵が大きく思えて、二の足踏んじゃうんじゃないかと。
人生にはもっとつらいことが一杯あると思います。我々が普段当たり前のように乗り越えている諸々の面倒事に比べれば、はっきり言って禁煙なんて軽い


あくまでも僕の考えですが、禁煙の挫折は、意思の弱さではなくて、結局は本当の意味で「タバコをやめる」と決心しきれていないだけなんだと思います。
「やめる」と口では、言いつつも(もしかして、大切な何かを失うのでは?)と錯覚したり、(どんなにつらいんだろう?耐えられるかな?)と躊躇したり。

この状況では、心の奥底(潜在意識)まで、「タバコやめる!」という宣言が伝わっていないから、結果として、口先(表層意識)だけの「やめる」宣言に終わってしまっているだけなんだと思います。


"決心"とは、文字通り、が「タバコをやめる」と決めてくれなければ、決心とは言えないと思うのです。


やめると口で宣言して...でも、吸ってしまって「あ〜俺ってなんて意思弱いんだ〜」と嘆いている裏で、
潜在意識は、「は?何!?いつもどおり、ニコチン切れてきたから摂取させただけだよ。タバコやめるなんて僕は聞いてないけど。こっちは一生懸命仕事しているんだ!変ないいがかりつけんのやめてくれる!」
という状況だと思うのです。伝わりますか?^^;


僕は、ガムやらシールやら一切使わずに止められたんだけど、決して意思が強い人間ではありません。
むしろ、本能に忠実!?、周りに流されやすいタイプです。^ ^ ;
でも、自分の意志の弱さを支える知恵だけは、持っているのかもしれません。


今になって思うと僕なりに禁煙を長続きできたコツが一つありました。
(正確には結果として、コツになっただけですが。)

禁煙を始めると、特に最初の頃、体に様々な変化があります。
しかも、よく禁煙本とかに書いてある通りの変化が。
これにはある意味、感動を覚えます。

例えば、以下の様な一般的な症状が、不思議と本当に現れるのです。
「タバコを吸っている夢を見る。そして決まって夢の中で後悔している。。。」
「1日中、頭痛がする。(離脱症状)」
「今日は特別な日だ!一本だけいいかなぁ〜、うん!なんか1本だけならいい気がする。」


で、その度に、
「お〜これが、よく言われるタバコの夢か〜!本当に夢の中で凄まじく後悔してたなぁ!よかった、夢で。」
とか、
「これが、離脱症状か〜!俺の場合ちょっと症状違うな〜、こっちの方が凄いぞ〜」
とか、
「でた〜!これが世間一般に言う一本だけお化けだなぁ」
とか...純粋な感動が日々あります。


そうしているうちに、次は何だろう?
面白いから、もうちょっとタバコやめてみて、体の変化楽しもう!
という変な、ワクワク感に包まれます。

これらの変化は、「体が正常化(浄化)に向かっているいる証」とわかっているから、尚更楽しいのです。


さて、そのうち段々、変化がなくなって来て、
「なんか、最近つまんないなぁ。体中を虫が這いずりまわるような感覚とかないのかなぁ。(←それはアル中だろ!と自己ツッコミ)」

なんて、考え始めるころには、自然とタバコを吸いたいという感覚は少なくなってきています。
しばらくは、「タバコ吸いたいな」と思う時があるけど、「そうだ、止めてるんだった。残念!」
程度の攻防になっています。そうなれば、もう勝ちですね!


禁煙中の体の変化、試してみるのも面白いですよ。飲みネタになります!(そっか!この経験だけは唯一、喫煙者だけが味わえるものかもしれませんね。)
「タバコ止める」ではなくて、「ちょっとやめてみてこの感覚味わってみる」でもいいと思います。
「面白そうだから、ちょっと止めてみる!」という決心であれば、潜在意識にも伝わるのでは。


なんか思わず、長文でしかもちょっと説教っぽくなってしまいました。


将来、自分の大切な人がタバコをやめたいと相談してくることがあったら、きちんと何か伝えられるように、良い機会なので、自分の考え経験を整理してみました。


もし禁煙考えている人がいれば、5月31日の「禁煙デー」をきっかけにどうですか?
別に挫折を何回したって構わないと思いますよ。
さっきも言った通り、それは意思の弱さじゃなくて、心への伝え方がちょっと悪かっただけの話だから。
つらくなったり、迷ったりした時はいつでも相談にのります。
遠慮なく相談してください。


そうだ。ついでにタバコネタを一つ!
海外のホテルやショッピングモールで目にする「SMOKE FREE」
直訳すると、"タバコ 自由"で、喫煙可のようですが、実は逆で、「禁煙」の意味です。
海外によく行く人には、常識的な話ですが...
今だ結構勘違いが多いらしいので、喫煙者は要注意です。(>。<)y-゜゜゜